日本で激レアなミャンマー式カレーを出す
間借り店「ミャンマーカレー実験室」です。
11月27日(土曜日)の夜、
月イチの間借り営業が無事終了しました。
ご予約・ご来店いただいた皆様、
寒い中お越しいただき、
本当にありがとうございました🙇♂️
おかげさまでめちゃ盛況でした‼︎
ありがとうございます‼︎
11月27日の間借り営業で出したカレーの
解説をしていきたいと思います。
終始バタバタで写真を撮る余裕がなかったので
YMさん、Sachiさんの写真を拝借しました(本人許可済)
チェッターヒン風無水チキン 親鶏ver.1.2
前月好評だったチェッターヒン風無水チキンを
今回は若鶏ではなく親鶏にしてみました。
親鶏はモモもムネもとにかく固い肉質です。
反面、若鶏にはない旨味が凝縮されています。
普通にひとくちサイズに切ってチェッターヒン
にしても、固くて噛みきることが難しいです。
そこで前月と同様に「無水チキン」の製法を用い、
少しでも肉が柔らかくなるように
アヒージョのごとく弱火の油で長時間、
ひたすら煮崩れるように解していきました。
なので、チェッターヒンと呼ぶには邪道なので
あくまで「"チェッターヒン風"無水チキン」
という名称にさせていただいています。
ペーボウッヒン(ミャンマー式納豆カレー)
「ミャンマーのカレーってどんなの?」
と訊かれて僕が答えているのは、
「発酵物とスパイスとハーブを使ったカレー」
と答えるようにしています。
これは決して正解ではないのですが、
これが一番説明しやすい最適解なのかな、と。
発酵物というのは、ナムプラーだけではなく、
ガピ(海老の発酵ペースト)やポンイェジー(豆味噌)
といったものがミャンマーにあります。
更に、ペーボウッ(納豆)も存在します。
その納豆をヒン(スパイス煮にしたおかず)に
したものがペーボウッヒン(納豆カレー)です。
チェッターヒン風無水チキンが動物性の旨味
主体なので、対極的にこのペーボウッヒンは
オール植物性のベジカレーにアレンジ。
本来ナムプラーを入れるところをベジブロスと
キビ糖に切り替えたので、動物性にはない
別ベクトルの甘味と旨味が感じられたのでは
ないかと思っています。
ジントゥッとバラチャオ(バラチャウン)
ミャンマーのヒンはオイリーに感じられるので
箸休めにはサッパリ系を当てたい。
ということで、ラペットゥ(発酵茶葉サラダ)
ではなく、ジントゥッを添えました。
ジントゥッは、ミャンマー式生姜サラダです。
生姜の千切りを塩とライム汁に一晩漬け込み、
青唐辛子、ミックスビーンズ、揚げ玉葱etc.を
和えたものです。
新橋カレー実験室のときにワッポンイェージー
(豚の豆味噌カレー)の箸休めに、岩下の新生姜
を添えるという反則技(笑)をやらかしたことが
ありましたが、いま振り返るとミャンマー料理
と生姜って、思いのほか好相性のようですね。
前回の記事でも書いたように、今回も辛さ95%
オフにしたので、辛いのがお好みの方用に
バラチャオ(海老の辛味ふりかけ)もライス脇に
添えてみました。
海老と揚げ玉葱と赤唐辛子を混ぜたもので、
ピリ辛ですが旨味が一気にブーストします。
相盛りの意味
間借り開始時から、相盛りにするときは必ず
お互いに意味のあるものや相互作用するもの
を意識しているので、今回も動物性×植物性
と「対」になるようにしました。
お客様がすべて食べ終えたときに、
一体感をちゃんと感じることができて、
さらに満足感がいっそう高まるように、
それぞれにきちんと意味を持たせています。
…ってことが、食べてて伝わると嬉しいなぁ。
新橋カレー実験室のときにタイ料理担当の子と
相盛りをしていたので、お互いに喧嘩しない
組み合わせを常に意識しているんです。
今はワンオペになりましたが、
2種盛りをただの2種盛りにせず意味を持たせる
というのは、今後も続けていきたいと思います。
次回の営業予定
次回は2022年1月の最終土曜日の予定です。
12月末は僕の誕生日があるので、既に個人的に
イベントを入れてしまってるのです…😅
年明けの一発目では、再び
若鶏でチェッターヒン風無水チキン
を提供しようと思ってます。
詳細は追って告知したいと思います。
引き続きご愛顧のほどよろしくお願い致します。