副業:間借りカレー屋

日本で激レアな東南アジア系カレーを提供する間借りカレー店のブログです

2月末はミャンマー三昧!①

日本人の舌にドンピシャな味の

ミャンマーカレーを提供している

日本で激レアな間借りカレー店

ミャンマーカレー実験室です。

 

2月の最終週末はミャンマー尽くしな

土日となりました。

 

土曜は私の月イチ間借り営業日。

日曜は大山の「かめやキッチン」さんで

協力団体コネクト&在日ミャンマー人の

ミャンマー料理間借りイベント。

 

長文になるので、まずは土曜日から。

毎月最終土曜はミャンマーカレー実験室

土曜日は私の間借り営業日でした。

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ここ数ヶ月間ずっと出してきた

無水チキン風チェッターヒンではなく、

ワッターヒン*1を提供しました。

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オーセンティックなワッターヒンは

新橋間借り時代に一度出したことが

ありましたが、今回はちょっとした

加工を施すことにしました。

 

この時点でオーセンティックな路線から

ズレてますが…美味ければいいんです。笑

 

豚肉にどんな加工を…?

前回の記事でもお伝えしましたが、

豚肉を普通に入れるのではなく、

自家製スパイスパンチェッタ*2です。

 

ワッターヒンを作るのには

さほど手間はかからないんですが、

このパンチェッタを仕込むのが

一番時間がかかりました。

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塩とスパイスを肉に摺り込んで、

肉から水分を少しずつ抜いて…

だいたい3週間かかりました。

 

その間は試作も何もできないので

ひたすらパンチェッタの世話に

終始していました。笑

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その甲斐あって、肉の旨味が

超絶に凝縮され、アレンジなしの

ワッターヒンよりも全体的な旨味が

爆裂する結果となりました。

 

ちなみに、肉の塩味が割と強めなので

グレービー(=ルゥ)には

塩はひと粒も入ってません。

それでもきっちりバランスの取れた

カレーに仕上がりました。

 

もちろん納豆も出しました。

ワッターヒンの相方は、毎度恒例の

ペーボウッヒン*3です。

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ミャンマーのカレーって、私が知る限りでは

ベジ系って殆どなかったという認識です。

だいたいがアトゥ*4なんですよね。

後述するジントゥがいい例だと思います。

 

私の少ない知識の中で作れるベジ系カレーが

この納豆カレーしかないので、私の間借りで

毎回登場してもらっています。笑

 

納豆特有のクセはもちろんありますが、

ペーボウッヒン自体で満足できるような

作りにしてありますし、それよりなにより

この大豆特有の甘味とコクは、他のカレー

とあわせて食べてもイケるんですよね。

 

私はいろんなカレー店で2種盛りとか3種盛り

のカレーを食べてきました。

カレーの複数種盛りは確かに映えますが、

味のバランスまで計算して出しているのか

というと疑問視しちゃうところが大半なんです。

 

なので、私の出すカレーは

意味のある2種盛り

にこだわりたいと思ってます。

コンテンツだけ増やせばいいという

ものじゃないと思うんですよね、正直。

 

副菜には…もちろんアレ!

再び新橋間借り時代の話になりますが、

ワッターヒンの副菜として反則的に

岩下の新生姜*5を添えたことがありました。

 

全然ミャンマーと無関係なアイテムですが

豚肉と生姜の相性が本当に抜群なんです。

 

なので、今回のワッターヒンにも勿論

生姜系の副菜を添えました。

 

尋常じゃないジンジャー!!

言ってしまえば、ここ数ヶ月出している

ジントゥ*6なんですが、今回は細かいところに

アレンジを加えたものを出しました。

 

いつもは生姜を千切りにした針生姜を

使うのですが、今回はピーラーを使用。

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生姜を粗く削ることで細胞壁を破壊して

塩漬けにした際の水分の排出を増やす

ことにしました。

 

また、そうしたことで和えた他の素材と

絡みやすくなりますし、寿司のガリと同様に

モリモリ食べられるようになりました。

 

約15人分に対してスーパーで売っている

生姜の大パック2.5個分相当を使いました。

 

生姜は漢方にも使われる有能な万能選手。

たっぷり食べて免疫アップに繋がれば幸いです。

ジンジャーの効果効能は尋常じゃないんです!!

(これを言いたかっただけ。笑)

 

お客様にはただただ感謝のみ!!

ミャンマーで軍事クーデターが起きて

1年が過ぎましたが、いまだに落ち着く気配が

まったくありません。

 

私は毎週末、23区内各所で毎週行われている

在日ミャンマー人の募金活動の手伝っており、

間借り先のケララの風モーニングさんでも

パンフレットを置かせていただいています。

 

お客様にもミャンマー情勢をお伝えしてますが

今回の間借りでは、多くのお客様から多額の

寄付金をお預かりさせていただきました。

 

弊店の売り上げの一部とあわせて、日曜日に

Voice For Justiceに募金させて頂きました。

※募金している動画はインスタにアップしています。

 

次回予告!

最後に、3月の間借りのご案内です。

 

3月の営業日は

3月19日(第3土曜日)

17:00~20:00

です。

諸事情により1週間早まります。

何卒ご容赦くださいませ。

 

3月は、

・自家製パンチェッタのワッターヒン

(エイジングver.)

・ペーボウッヒン

でいこうかと思います。

 

2月に出せなかった

・ワッタードゥトー(ミャンマー式豚もつ煮)

も今度こそ出したいと思います。

酒のアテが欲しいでしょ?笑

 

余力があれば、少量ですが

・無水チキン風チェッターヒン

も出したいと思います。

 

果たしてこんなに仕込むとなると

冷蔵庫に入りきるかどうか…

いや、頑張ります!!!

 

ということで、

引き続きご愛顧のほど

何卒よろしくお願いいたします。

 

本物のパンチェッタ!!

♪岩下の!新生姜!!

高知県産生姜!!

ライムはジントゥに不可欠!!

*1:ワッターヒン:ミャンマー式ポークカレー。ワッ:豚、ター:肉、ヒン:スパイスの入った煮物・おかず→意訳して「ポークカレー」となります。

*2:パンチェッタ:ざっくり言うと豚の塩漬けのこと。ベーコンのように燻さないので「生ベーコン」とも呼ばれます。塩漬けにして水分を抜いているので腐りづらく旨味が凝縮されているのが特徴です。

*3:ペーボウッヒン:ミャンマー納豆カレー。ペーボウッ:納豆、ヒン:スパイスを含んだ煮物・おかず→意訳して「納豆カレー」となります。正確には大豆の仲間のホースグラム種を使用します。

*4:アトゥ:ミャンマーの和え物で、意訳的に「サラダ」の総称となります。

*5:岩下の新生姜:栃木県を代表する食品メーカー岩下食品のフラッグシップ商品。そのままでも酒のアテになり、更にさまざまな料理にも使えるオールマイティな最高の漬物です。

*6:ジントゥ:ミャンマー式生姜サラダのこと。塩とライム果汁に漬けた生姜に、フライドオニオンやミックスビーンズなどを和えたもの。サッパリ系でコッテリしたヒンにぴったりです。