日本人の舌と味覚にドンピシャな
ミャンマーカレーを提供している
日本で激レアな間借りカレー店
ミャンマーカレー実験室です。
昨夜3月19日、無事に月イチの
間借り営業が終了しました。
今回もたくさんの方に
お越しいただきました。
本当にありがとうございます。
ということで、
今回の営業を振り返ってみたい
と思います。
【無水チキン風チェッターヒン】
今回のメニューは
昨秋からご好評いたたいている
無水チキン風チェッターヒン*1
をメインにしました。
作るのに時間がかかるけど、
この濃いテイストが個人的に
大好きなんです😋
鶏の旨みが油に移っているので
ご飯に油ごとぶっかけて混ぜて
ワシワシと食べると幸せ〜!
ミャンマーのヒン(煮込み)の中でも
スィービャンは油が多めになるので
作り方と合わせてみると、非常に
相性が良いことが分かります。
そんなこんなで、今回のも
大好評でした!
ただ、十数年ぶりに再会&ご来店された
知人からは壮絶なツッコミを頂きました。
彼は学生時代に世界中を歩き回った
バックパッカー経験者で、もちろん
ミャンマー料理も熟知されており、
油と味の素が足りない
というネイティブばりの指摘を
ズバリ入れてくださいました。
これは本当にごもっとも。
弊店は間借り営業とはいえ、
リピートをいただいてナンボの
飲食店ですから、ネイティブに
寄せすぎても次に繋がらないと
飲食店として成り立たない
んですよね。
味の素を入れれば簡単に現地感を
出せるのも分かっていますが、
グルテンフリー&無化調を開店から
貫いているので、これも敢えての
オミットです。
という意図は伝えさせて
いただきました😊
でも「美味しい」と言って
くれたので、それなりにOK
だったのかな、と解釈してます。
【ペーボウッヒン】
今回のペーボウッヒン*3は、
完全にレシピを変えました。
予約締め切り前日にミャンマー人の
納豆料理のレシピ動画をうっかり
見てしまったからなんです。
今回は納豆を揚げ炒めせずに、
チリパウダーとニンニク&生姜で
二晩マリネしたものを使いました。
するとどうだろう。
以前のような甘みが一切なくなり、
キリッとした辛さが表に出たような
辛口ダルな味わいに仕上がりました。
無水チキン風チェッターヒンが
割と濃厚な甘口なので、納豆はその
対比になって逆によかったのかなと
思ったりもしてます。
ビジュアルにインパクトが欲しくて
仕上げに獅子唐をぶっこみました。
前述のミャンマー人の動画を見ると
青唐辛子を大量に入れてたのですが
これもリピートありきの視点から
獅子唐に変えました。
残されたくないんですよねーw
獅子唐とかピーマン特有の青苦い
フレーバーって、実はカレーには
不可欠なんです。
実際に作ってみると分かりますが、
入れるのと入れないのとでは、
奥行きにかなり差ができます。
【ジントゥ】
今回もお約束の大事な副菜です。
今回も、尋常じゃないジンジャーを
皆様に摂取していただきました。笑
ライム果汁に一晩浸した生姜が
このジントゥ*4のベースになります。
無水チキン風チェッターヒンも
ペーボウッヒンも、それなりに
オイリーなカレーになってるので、
箸休め用のサッパリ系アイテムの
存在はやっぱり不可欠です。
なので、いつもより少し多めに
盛らせていただきました。笑
ぶっちゃけ、これだけ単品で
食べてみたいというお声も
かなりいただいています。本当に
なので、プレートの副菜で出すと
同時に「追いジントゥ」として
単品メニューに加えようかと
考えています。
本当に酒が進む味なんですよね!
【自家製パンチェッタのワッターヒン】
正直に言います。
前回のメインだったワッターヒンの仕込みで
残った約800gの自家製パンチェッタを、
冷蔵庫から出したかっただけです。笑
すぐに使わない(使えない)のに
冷蔵庫の場所を割と取ってしまうし、
しかも古漬けゆえに味が濃くなるし、
早く使い切りたかったんです。
今回もグレービーの方には塩をひと粒も
入れませんでした。
煮込むうちに肉から塩分と旨味が
グレービーに流れ出てくるので、
塩をあとから加えなくても
ちょうどいい塩梅になりました。
【次回営業日は?】
次回の営業は
4月16日(土) 17〜20時
となります。
4月後半は、dancyu祭りに
ケララの風モーニングさんの
出店が決まっており、
店舗が長期休業となるため、
弊店の間借りも前倒しで営業
させていただくことにしました。
最終土曜日はゴールデンウィーク
ですし、集客があまり見込めない
かもしれないというのもあります。
4月のメニューは更に原点回帰して
手羽元のチェッターヒン
というスタンダードなカレーに
しようかなと思ってます。
そして、ずっと引っ張り続けて
先延ばししていたワッタードゥトー*5
をいよいよ出したいと思います!
パンチェッタも捌けたし、冷蔵庫に
ワッタードゥトーを仕込める空きが
できたのでバッチリです!笑
【4月間借り営業のご案内】
【日時】
2022年4月16日(土)
17:00 ~ 20:00
【間借り場所】
ケララの風モーニング
東京都大田区山王3-1-10
(JR大森駅徒歩5分)
【予約方法】
インスタ、Twitter、FBのDMにて
受け付け中です。
◆お名前
◆人数
◆希望時間帯(17時~ 18時~ 19時~)
◆ご連絡先
をご明記ください。
各時間帯とも上限8名です。
ご予約順にお席を埋めさせていただきます。
皆様のご予約・ご来店を
心よりお待ち申し上げております。
- 価格: 1280 円
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なお、売り上げの一部はミャンマー避難民への
募金活動・支援に充てさせていただきます。
あらかじめご了承ください。
*1:チェッターヒン
:チェ=鶏、ター=肉、ヒン=おかず、煮物を指し、転じて「チキンカレー」のを指します。ミャンマーの油戻し煮(スィービャン)とパキスタンカレーの無水チキンの要素をブレンドさせた、完全オリジナル料理。作るのにめちゃくちゃ時間を要しますが、スィービャンの油感を確実に再現できます
*2:サリサリカリー:「一部の人に理解されるカリー」として有名な東白楽にあるパキスタンカレーのお店。私の大好きなお店のひとつです。
*3:ペーボウッヒン:ペーボウ=納豆、ヒン=おかず、煮込みを指し、転じて「納豆カレー」を指します。ココイチなどで見られるような欧風カレーの納豆トッピングではなく、納豆自体がカレーの具材です。インド亜大陸のカレーが分かる方なら、「納豆で作ったダルカレー」と表現すれば分かりやすいかも。
*4:ジントゥ:ミャンマー式生姜サラダのこと。塩とライム果汁に漬けた生姜にフライドオニオン、ミックスビーンズ、レタスなどを軽く和えてサラダとして提供します。ちなみに、トゥ=「和える」で、サラダに相当するものの総称を「アトゥ」と呼びます。
*5:ワッタードゥトー:ミャンマー式豚もつ煮。もつ、ハツ、ガツ、レバーなどが入った煮物で、ミャンマーのストリートフードとしても有名。竹串にひとくちサイズにカットされたものが刺され、煮汁にしゃぶしゃぶしてシラチャーソースなどをディップして食べます。たぶん二度漬け禁止。