日本人の味覚と舌にドンピシャな
ミャンマーカレーを提供している
日本で激レアな間借りカレー店
ミャンマーカレー実験室です。
前回好評だった親鶏チキンカレーですが、
6月の間借りではさらにアップグレードを
予定しています。
さて、どんなアップグレードを図るのか…?
親鶏の特徴
何度かこのブログ記事で紹介していますが、
親鶏ってなかなかスーパーの店頭で
並ぶことのない珍しい食材です。
親鶏は採卵を終えた(主に)雌鶏のことで、
非常に固い肉質である反面で、
体を動かしたぶん肉自体にとても強い
旨味を含んでいます。
積極的に食べているエリアは、香川県。
うどん県の裏名物として知られている
骨付鳥*1に親鶏の骨付きモモ肉を用います。
ただ、普通にローストしただけでは、
嚙み切るのが大変なほどカチカチです。
親鶏を柔らかくするには?
そこで、柔らかくする方法を
いくつか考えました。
その動画をTikTokに投稿したら、
「あの固さがいいんじゃないか」
というツッコミがいくつかありました。
ですが、私が目指したいのは、
親鶏をカレーの具として食べやすく
仕上げたいということ。
親鶏をまだ食べたことがない人に
気軽にサステナブル体験をして欲しくて
食べやすく柔らかく処理したものを
提供したい、という気持ちしかありません。
なので、筋違いな煽りやコメントは
養分としてスルーさせていただきますw
それはともかく、
親鶏を柔らかくする方法としては、
◆まず肉を叩いて筋を切る
◆酵素や乳酸菌を含んだものにマリネする
の両方を採り入れればいいかな、と。
ただし、柔らかくできる素材であれば
なんでもいいというものではありません。
一応、「ミャンマーカレー」が軸ですから。
ミャンマー語翻訳家の知人に訊いたところ、
ミャンマーでも酪農しているエリアでは
親鶏を乳製品に漬けて柔らかくしている
という情報をいただきました。
ミャンマー本国では、若鶏は輸出用に使われ
国内では親鶏を使うケースが多いのだとか。
だとしたら、漬けるものの候補は
だいぶ絞ることができます。
さぁ実験をはじめようか*2
ミャンマー語翻訳家のご意見をもとに、
ヨーグルトを用意しました。
さらに、玉ねぎに漬けこんでもいいかも、
という情報もいただくことができたので、
玉ねぎのみじん切りも使うことにしました。
親鶏もも肉の両面を叩いて伸ばし、
玉ねぎのみじん切りとヨーグルトを入れた
ジップロックにそれぞれ漬けます。
上が玉ねぎ、下がヨーグルト
空気を抜いて密閉して冷蔵庫で3日ほど
寝かせてみました。
するとどうだろう…?
実験の結果は…?
せっかくなので、フライパンを2つに仕切り、
両方を同時に焼いてみることにしました。
(どちらも味付けは塩と胡椒のみ)
動画で一部始終を撮ったのですが、
はてなブログでは動画のアップができないので
画像のみとなります<(_ _)>
結論から言うと、
ヨーグルトに軍配が上がりました。
玉ねぎもそこそこの柔らかさになりますが、
加熱中の肉の縮退具合が半端なかったです。
一方、ヨーグルトの方は全然縮みませんでした!
ナイフを入れたときの切りやすさも
ヨーグルトの方が楽でした。
こちらが玉ねぎ
こちらがヨーグルト
市販されているブヨブヨの若鶏ではなく、
地鶏やブランド鶏の持つ弾力に近いです。
さらに、ヨーグルトに漬けこむと
肉の臭みを軽減できる効果もあるうえに、
煮込む際に全体にまろやかさとコクを
深められる効果が期待できそうです。
親鶏の骨付きもも肉を使えば、
どちらも肉の縮退は避けられると思いますが、
それはまた別の機会に。
次回間借り営業の予定
ミャンマーカレー実験室 6月場所
◆営業日:6月25日 (土) 17時 ~ 20時
◆間借り場所:ケララの風モーニング
◆当日のメニュー
・親鶏チキンカレー (ミャンマー式):1,000円
・2種盛り:1,200円
◆ドリンクメニューはありません。
ご自由にお持ちください。
予約方法
受け付け中です。
・お名前
・人数
・希望時間帯 (17時~ / 18時~ / 19時~)
・ご連絡先
をご明記ください。
予約締め切り日:6月22日(水)23:59
親鶏チキンカレーの仕込みには
大変な手間がかかるため、ドタキャンはご遠慮ください。
締め切り後のドタキャンの場合は
キャンセル料1000円を頂戴しております。
【ピーナッツ油】
私の作るカレーの必需品です。
【ナムプラー】
これも私のカレーに欠かせない調味料です。
【親鶏もも肉】
私は近所で買えますが、通販ならこれが一番安いかな